...先生は、くらがりの山の斜面を、ずるずると二、三メートル下っては休み、耳をすました...
海野十三 「火星兵団」
...再び寝床の中にずるずると潜りこんだ...
海野十三 「深夜の市長」
...ずるずると出てくる...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...ずるずるとそちらの方に引張られて行って損に損を重ね...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ずるずると下へ辷(すべ)り卸したということですが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そのままずるずると僕たちのおかしなつきあいがはじまったのである...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...もう庄造はずるずると部屋へ這入(はい)って...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ずるずると机の傍(そば)まで引いて来た...
夏目漱石 「虞美人草」
...ずるずると足を辷らして堤(どて)から小川の中へすべり落ちました...
野口雨情 「虹の橋」
...ずるずると此仕事に溺れて行く事が悲しい...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ずるずると実家に居据っているのも...
久生十蘭 「川波」
...ずるずると曳きずられて行く...
久生十蘭 「地底獣国」
...そのつまらぬことこそ自分をここまでずるずると引きずって来た正体なのだと気付いた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...仕事の縁故でずるずるというのはない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ずるずると引摺って行かれる其角...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...ずるずると斜面を滑り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ずるずると吉田町の河岸まで来ると...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...今にもずるずると滑(すべ)って...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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