...いろいろとずるいやり方をはじめました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...ひとたびもゆしあんずるいとまも...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...」「それから国へ帰る船賃は要(い)らないのかい!」と彼は非常にずるい顔付をしながら言い足した...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...においぞ いずるいざや いざやみに ゆかん少女「いいえ兄さん...
竹久夢二 「春」
...あのひとの持っているのは、田舎者の図々(ずうずう)しさ、馬鹿(ばか)な自信、ずるい商才、それだけなんです...
太宰治 「斜陽」
...蜆(しじみ)売りのずるい少年から...
太宰治 「新釈諸国噺」
...にやにやした、奇妙な笑いを浮べつつあるその顔だけが………「ずるいよ、ずるいよ、トランプにそんな手があるもんじゃない、………」「ふん、ない事があるもんか、女と男と勝負事をすりゃ、いろんなおまじないをするもんだわ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...しかし今のところでは発声器械の不完全なために生ずるいろいろな雑音が邪魔になるので...
寺田寅彦 「耳と目」
...ずるいや」「鬼瓦」はそういってつめ寄ってきました...
豊島与志雄 「天狗笑」
...米の飯を食わせなくても、与八がそんなに不平を言わないのは、小屋へ帰れば麦の飯と焼餅とを腹いっぱい食い得る自信を持っているからであるが、ずるい奴が、米の飯を食わせる食わせるといってさんざん与八の力を借りた上、米の飯を食わせずに済(す)まそうとする、二度三度重(かさ)なると与八は怒って、もう頼みに行っても出て来ない、その時は前祝いに米の飯を食わせると、前のことは忘れてよく力を貸します...
中里介山 「大菩薩峠」
...私にもずるい考が起るのであつた...
長塚節 「隣室の客」
...法律に触れるような事をしないまでも非道(ひど)いずるい事をしたり...
夏目漱石 「模倣と独立」
...ずるい奴だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何となくずるいものを己れの言葉のなかに感じてもゐる...
林芙美子 「浮雲」
...ずるい人ぢやなかつたわね……」喫茶店を出て...
林芙美子 「浮雲」
...豕も随分ずるいもので...
南方熊楠 「十二支考」
...ずるいのかと心持わるくするのなら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そんなずるい方法〔ピストルを使うこと〕は名誉にも何にもなるまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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