...だども俺ずるいよ...
有島武郎 「骨」
...」は、ずるいな...
泉鏡花 「歌行燈」
...ずるいや」と彼は泣きそうに言った...
犬田卯 「米」
...」ずるい弟は、しんから嬉しかった...
太宰治 「一燈」
...織女さまのおよろこびに附け込んで、自分たちの願いをきいてもらおうと計画するなど、まことに実利的で、ずるいと思った...
太宰治 「作家の手帖」
...ゆっくり真紅含羞(がんしゅう)の顔をあげて、私の、ずるい、平気な笑顔を見つけて、小娘のような無染の溜息、それでも、「むずかしいのねえ、ありがとう...
太宰治 「二十世紀旗手」
...邑宰(むらやくにん)はずるいので...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...ずるい質朴(しつぼく)さや露骨な話しぶりや財産などのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フリーダというずるい女がこのことをよく知っていて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...何か生臭く感ずるいまいましさも...
本庄陸男 「石狩川」
...「ふざけちやずるいよ...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...」「おかあさんは、あたしたちのお話をとって、あたしたちをお説教なさるの、ずるいわ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...今夜のずるい計画については...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...」「僕はまたずるい人間に見えさうで...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...おじさんに泊れと云えとたのんだ人はどうした」「……おいら知らないよ」「坊主それはずるいぞ」大助はそう云いかけたが...
山本周五郎 「新潮記」
...「ずるいやつだ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...ずるい富豪などから...
吉川英治 「新書太閤記」
...僕は現場を見ていないからね』『ずるいぞ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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