...誰にも遠慮なくずばずばと思うことを言いました...
上村松園 「わが母を語る」
...そして大抵の女なら秘(かく)したがるような事までもずばずばと平気で先方からきり出すという風なのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...凡兆の句は大方清新にしてしかもどことなく大きいところのある――仮りに彫刻にたとえていえば鑿(のみ)の使いようがずばずばとくったくなく大きい――というのも畢竟(ひっきょう)この写生からくる強味なのでありましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...恋しき人の家(うち)ならずばとくにも逃げ出(いだ)しつべく思えるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...この誓だに破らずばと思い詰める...
夏目漱石 「薤露行」
...旦那様も御帰り遊ばす途中御嬢様の御病気の事を考えていらしったに相違御座いません」と婆さんずばと図星(ずぼし)を刺す...
夏目漱石 「琴のそら音」
...無遠慮にずばずばと放談した...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...お前方ももう少しお行義を直してお給仕に出られるやう心がけておくれとずばずばといふに...
樋口一葉 「にごりえ」
...どうにかせずばとさわぐお節をなだめて居た...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...結びつる心も深き元結ひに濃き紫の色しあせずばと返歌を奏上してから大臣は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ずばずばと事実を告げ...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...六郎兵衛はずばずばと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...こんどはずばと言った...
吉川英治 「私本太平記」
...この方はすでに心に定めており申す」ずばとした発言だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ずばと、そういったのである...
吉川英治 「親鸞」
...何とずばずばとものをいう法師だろうか...
吉川英治 「親鸞」
...ずばと仏のお膝まですすまれい...
吉川英治 「親鸞」
...ずばといいあてられたような例(ためし)は...
吉川英治 「旗岡巡査」
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