...ずたずたに裂かれた袴(はかま)も...
芥川龍之介 「偸盗」
...その方をずたずたに斬(き)ってしまうぞ」神将は戟を高く挙げて...
芥川龍之介 「杜子春」
...丹念(たんねん)に墨をすりおろして一字一字考えて書いたような手紙だけずたずたに破いて屑(くず)かごに突っ込んだ...
有島武郎 「或る女」
...私のその原始的な端正でさえあった「海」という作品をずたずたに切りきざんで...
太宰治 「川端康成へ」
...いっそ飛び着いてずたずたに引き裂いてやろか知らんと...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...例の忍返(しのびがえ)しを打ちつけたような髪の毛で敷布(シーツ)をずたずたに裂きそうにしながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...五六行かいた後で何をとずたずたに引き裂いた...
夏目漱石 「虞美人草」
...芭蕉(ばしょう)がずたずたに切れて...
夏目漱石 「野分」
...一篇の詩をずたずたに切り離し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...忌々しいつたらない! そこでおれはこの馬鹿げた犬の手紙をずたずたに引き裂いてしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...彼等がゴーゴンの髪の毛の代りになっている蛇に咬まれるとか――そのおそろしい牙で頭を喰い切られるとか――真鍮の爪でずたずたに引裂かれるとかするのを恐れているのだと思うでしょう...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ために満座の中で「帯際から下がずたずたに切れ」た...
正岡容 「我が圓朝研究」
...父の一生をずたずたにしたのだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...着物はずたずたにひき裂け...
山本周五郎 「風流太平記」
...毛の大旦那も伜の仲義もずたずたに斬りさいなまれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...我々は奇妙な姿にずたずたにされたそれらを立ち止まって改めようとはしなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...男の躰はずたずたに轢き千切(ちぎ)られて仕舞ったのだ...
蘭郁二郎 「鉄路」
...ずたずたに切られ...
蘭郁二郎 「魔像」
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