...その方をずたずたに斬つてしまふぞ...
芥川龍之介 「杜子春」
...ずたずたにこの手紙を破つてしまつた...
芥川龍之介 「歯車」
...人殺しでもするような気負いでずたずたに引き裂いた...
有島武郎 「或る女」
...しかし葉子はこの以前倉地の見ている前でしたようにずたずたに引き裂いて捨ててしまう事はしなかった...
有島武郎 「或る女」
...あなたのお手紙もきょういただいたものまでは拝見せずにずたずたに破って捨ててしまいました...
有島武郎 「或る女」
...そのおからだをずたずたに切り刻(きざ)んで...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...あんたはジョン爺(じい)をずたずたに切らせて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...病的になったぼくの神経をずたずたに切り苛(さい)なみます...
田中英光 「オリンポスの果実」
...もうきょう限り友達でもなんでもないわ」と破れたシーツを口でずたずたに引き裂きました...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...それはずたずたに引き裂かれて...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...おれはそれを鋏でずたずたに切りこまざいてしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...ゴーゴン達が哀れなパーシウスをずたずたに引裂いて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ずたずたに切りこまざいてやるぞ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...自らそれをずたずたに引き裂いた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一気にずたずたに斬ってしまうつもりでいるらしい――めいめいのその眼(まな)ざしであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その首のそばに四五尺もあるような青大将がずたずたに轢き切られているのです...
蘭郁二郎 「穴」
...ずたずたに切られた巨大な人間の各部分が...
蘭郁二郎 「魔像」
...ずたずたに切られ...
蘭郁二郎 「魔像」
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