...――「出て行け! この悪党めが! 貴様も莫迦(ばか)な、嫉妬(しっと)深い、猥褻(わいせつ)な、ずうずうしい、うぬぼれきった、残酷な、虫のいい動物なんだろう...
芥川龍之介 「河童」
...情夫を持ってる妾(めかけ)にでも逼(せま)るようなずうずうしい顔色を見せた...
有島武郎 「或る女」
...そのくせその言葉はずうずうしいまでに磊落(らいらく)だった...
有島武郎 「星座」
...ずうずうしいぞ」僕と野呂は同時にアッと叫び...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...――いくらお前がずうずうしい男だって...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...へんにずうずうしい...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...よくもそんないけずうずうしい事が考えられたものね!』と細君の眼が語っていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...自分ではずうずうしいほらを吹いているような感じがする...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そのいけずうずうしいことに業(ごう)を煮やすことはありながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...毒々しくってずうずうしい者だよ」「君がかい」「なあに...
夏目漱石 「二百十日」
...「ずうずうしいと思ッてねえ!」「それも宜(いい)が...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ずうずうしいペテン師だから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...ずうずうしい赤ら顔や...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...円陣のどこからかずうずうしい声がひびいた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...すくなくともそういう女はずうずうしいとも考えられた...
室生犀星 「童子」
...なんだかずうずうしいようでいやだわ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ちっとずうずうしい量見だ!また...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...「ずうずうしい奴! ほんとに...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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