...」と姿見の前から座蒲団をするりと引いて...
泉鏡花 「婦系図」
...するりと唐紙を細目にあけ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...同時にリボンはするりとぬけて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...するりと自動車の間を縫って去って行こうとする...
高見順 「如何なる星の下に」
...いつも自分はするりとそこから逃げて汗などを拭いている...
太宰治 「おさん」
...鯉はするりと逃げてしまひます...
豊島与志雄 「木曾の一平」
...」円っこい堅い重みがするりと手からぬけ出した...
豊島与志雄 「人の国」
...やがてするりと踵(くびす)を回(めぐ)らして...
夏目漱石 「薤露行」
...カーテンがするりとあいた...
新美南吉 「デパートの窓」
......
野口雨情 「極楽とんぼ」
...巖ちゃんは見ておいたところからするりと滑りこんだ...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...男の腕をするりと抜けて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...建物のなかへするりと入ってしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...するりと手を離したかと見ると...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...まつ白くするりと脱け出して...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...猫大将はきげんよくニャーと鳴いてするりと向こうへ行ってしまいました...
宮沢賢治 「クねずみ」
...するりと流れ出るかと思われる危険さを矢代はだんだん感じて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...するりと脱いだ上衣(うわぎ)をも衣桁(いこう)へかけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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