...白いすり鉢形の帽子をかぶり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...博士は鞄の中から小さなすり鉢を取出し...
海野十三 「火星兵団」
...すり鉢状の形に大きく深くえぐりとられている...
海野十三 「太平洋魔城」
...ずるずるとすり鉢状の爆発跡にすべりおちるところだった...
海野十三 「太平洋魔城」
...すり鉢の底のような独特の舞台に約千人の西印度(インド)扮装者が一時にあらわれる...
谷譲次 「踊る地平線」
...―――(山村さく師匠追善)山村流舞の会日時 昭和十四年二月廿一日(午後一時開催)場所高麗橋(こうらいばし)三越八階ホール出しもの袖香炉(そでごうろ)(手向)、なのは、黒髪、すり鉢(ばち)、八嶋、江戸土産、鉄輪(かなわ)、雪、芋かしら、都鳥、八景、茶音頭(おんど)、ゆかりの月、桶取(おけと)り(次第不同)出演者名及番組は当日呈す会費 不要(当日招待券無き方は謝絶す)申込期日 二月十九日限り会員及御家族に限る右御来会御希望の方は往復ハガキにて申込まれたし、復のハガキを以て招待券として返信す主催 山村さく門下郷土会後援 「大阪」同人会幸子は二月早々に、郷土会が印刷したこの案内状を封入して、本家の姉と雪子に宛(あ)てて書面を出した...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「寒そうに薬の下をふき立てて」「土たく家のくさききるもの」「よりもそわれぬ中は生かべ」「すり鉢(ばち)にうえて色つく唐がらし」少し逆もどりして別の巻「溝(どぶ)汲(く)むかざの隣いぶせき」の五句のごときも...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...急に立ち上った焦茶(こげちゃ)の山脈のすり鉢の底につぶれた広島からなんという奔騰(ほんとう)!もりあがり逆巻きゆれかえしおし上り雲・雲・雲・赤・橙・紫・はるか天頂で真紅の噴火...
峠三吉 「原爆詩集」
...洗ったすり鉢に味噌かすが残っていたり...
羽仁もと子 「女中訓」
...煮干をすり鉢ですつて...
林芙美子 「幸福の彼方」
...うでた人蔘をすり鉢ですつて...
林芙美子 「幸福の彼方」
...だが石見のこれらの窯では赤瓦のみではない、大甕(おおがめ)を焼き、捏鉢(こねばち)、すり鉢、べに鉢、片口(かたくち)、壺類を焼く...
柳宗悦 「雲石紀行」
...すり鉢とがほとんど一切である...
柳宗悦 「雲石紀行」
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