...径(みち)はすりばちの上縁をはしっていた...
梅崎春生 「日の果て」
...案内が料理すとて雷盆(すりばち)をといへば...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ほだて汁(しる)にするゆゑすりばちはもたざるとぞ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...摺鉢山(すりばちやま)の麓(ふもと)を鳥居の方へと急いだ...
永井荷風 「曇天」
...私は本堂の立っている崖の上から摺鉢(すりばち)の底のようなこの上行寺の墓地全体を覗(のぞ)き見る有様をば...
永井荷風 「日和下駄」
...小屋の中は摺鉢(すりばち)のようになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...おつぎは與吉(よきち)が腹(はら)を減(へ)らして泣(な)く時(とき)には米(こめ)を水(みづ)に浸(ひた)して置(お)いて摺鉢(すりばち)ですつて...
長塚節 「土」
...擂鉢(すりばち)の底は半円形を劃して空に向って広がる内側面には人間の塀(へい)が段々に横輪をえがいている...
夏目漱石 「野分」
...この頂を丁度巨大な擂鉢(すりばち)のふちをたどるように半周して...
牧野信一 「ゼーロン」
...剥いた豆は御覧の通り擂鉢(すりばち)へ入て先ず摺木(すりこぎ)でよく搗砕いてそれから充分に摺潰(すりつぶ)すのですがこれもなかなか骨が折れます...
村井弦斎 「食道楽」
...味も大層結構だが奥さんこれはどうします」妻君「それは最初南京豆の厚皮を除(と)って渋皮のままザッと湯煮て擂鉢(すりばち)の中でその豆を米を磨(と)ぐように磨ぎますと渋皮が剥(む)けます...
村井弦斎 「食道楽」
...先日教えて戴いた薩摩芋の梅干和(うめぼしあえ)なんぞも忙がしい時に裏漉(うらごし)だけ略してお芋と梅干を直(す)ぐ摺鉢(すりばち)へ入れてよく擂交(すりま)ぜましたらそれでも結構食べられました...
村井弦斎 「食道楽」
...擂鉢(すりばち)だとか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...擂鉢(すりばち)...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...擂鉢(すりばち)...
柳宗悦 「日田の皿山」
...今では擂鉢(すりばち)と擂木(すりこぎ)とが承け継いでいる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...暗い処で摺鉢(すりばち)につまずいて足をたがわかしてしまいました...
無署名(夢野久作) 「三つの眼鏡」
...摺鉢(すりばち)の底の長崎から...
夢野久作 「名娼満月」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??