...摺鉢(すりばち)の如くには深く陥(おちい)らず...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...すりばちをさかさにして持って来て...
太宰治 「新釈諸国噺」
...摺鉢(すりばち)の底のような窪地(くぼち)になった庭の前には薬研(やげん)のように刳(えぐ)れた渓川(たにがわ)が流れて...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...突きあたりに摺鉢(すりばち)のような池の岸に出た...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...擂鉢山(すりばちやま)へ駆け上がったと話した...
夏目漱石 「三四郎」
...擂鉢(すりばち)の中に攪(か)き廻される里芋(さといも)のごとく紛然雑然とゴロゴロしていてはどうしても浩さんらしくない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...年(ねん)が年中(ねんじゅう)摺鉢(すりばち)の中で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...丸(まる)で擂鉢(すりばち)の底(そこ)に住(す)んでゐると同(おな)じ有樣(ありさま)だと告(つ)げた上(うへ)...
夏目漱石 「門」
...その場所全体が擂鉢形(すりばちがた)をしている...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...(されども考証家の説に拠(よ)れば真の秋色桜の位置は此処(ここ)にあらずして摺鉢山(すりばちやま)に近き方なりと)この意は井戸端に桜の咲きたるを見んとて酔どれし人の何の気もなくその木の下に近よるにぞ...
正岡子規 「俳諧大要」
...一人は摺鉢(すりばち)にて搗砕(つきくだ)く...
村井弦斎 「食道楽」
...鉢だとか擂鉢(すりばち)だとか片口だとかに...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...擂鉢(すりばち)だとか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...伊勢(擂鉢(すりばち))...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...おさらばのついでと景気よく蹴込んで行った摺鉢(すりばち)の残り火でしょう...
吉川英治 「江戸三国志」
...先生が折角あんばいよく摺鉢(すりばち)の火鉢で焼いていた餅を取って...
吉川英治 「江戸三国志」
...膠(にかわ)を溶いた摺鉢(すりばち)だの...
吉川英治 「銀河まつり」
...先に来過ぎてしまったのかな?」摺鉢峠(すりばちとうげ)では...
吉川英治 「宮本武蔵」
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