...葉子の心のすみからすみまでを...
有島武郎 「或る女」
...すみからすみまで旅してまわりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人形つかい」
...いかさま由緒(よし)ある獣の棲居(すみか)と覚し...
巌谷小波 「こがね丸」
...ろうかのすみから野村さんの前に...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...一同は賊のすみかの百メートルほどてまえで自動車をおり...
江戸川乱歩 「大金塊」
...自分の内部の世界のすみからすみまでを照らし尽くすような気がしても...
寺田寅彦 「球根」
...その天然の棲所(すみか)でどんな挙動をしているかという事は分らぬ...
寺田寅彦 「話の種」
...住替(すみかえ)に行ったのよ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
......
中里介山 「法然行伝」
...一時が打った誰もよく眠ったのだろう五万里も先きにある雪崩(なだれ)のような寝息がきこえる二時になっても三時になっても私の机の上は真白いままだ四時が打つと炭籠(すみかご)に炭がなくなる私は雨戸をあけて納屋(なや)へ炭を取りに行く寒くて凍りそうだけれども字を書いている仕事よりも炭をつまんでいる方がはるかに愉しい飼われた鶯(うぐいす)が...
林芙美子 「生活」
...三田の部屋の下の川岸を住家(すみか)とする泥龜は...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ながめかる海人の住処(すみか)と見るからにまづしほたるる松が浦島と源氏は言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...九重を霞(かすみ)へだつる住処(すみか)にも春と告げくる鶯の声とお答えになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...エドムは荒れ果ててペリカンと刺蝟(はりねずみ)と野犬と狼と妖怪の棲処(すみか)になる...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...家が焼け棲家(すみか)のなくなった高田は...
横光利一 「微笑」
...眼のすみから見た...
吉川英治 「新書太閤記」
...うす暗い厨(くりや)の土間の片すみから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そこには「人間」の心がすみからすみまで書き現わされている...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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