...よく見るとそれは怪球の表面がゴム(まり)毯のようにすべすべしていないで...
海野十三 「○○獣」
...すべすべした鉄のいたです...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...こつそりとひそかに匂ふすべすべしたつぼみのばら...
大手拓次 「藍色の蟇」
...すべすべした、大きな、円つこい頭のてつぺんは、まだべつとりと朝露に濡れたまんまで……大空のドンキホオテ...
薄田泣菫 「独楽園」
...そこのすべすべした皮膚の触感や...
高見順 「いやな感じ」
...だから聯想的(れんそうてき)形容詞でなく、厚ぼったい匂や、ざらざらな匂や、すべすべな匂や、ねとねとな匂や、おしゃべりな匂や、屹立(きつりつ)した匂や、やけどする匂があるのである...
高村光太郎 「触覚の世界」
...また我が頬(ほお)を撫(な)でながら踵(かかと)の肉でさえ己のここよりはすべすべして柔(やわら)かであったと云った...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...要は下駄を脱ぎ捨てて足袋の底に冷めたい廊下のすべすべした板を蹈(ふ)んだとき...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...なにやらすべすべしてしおからい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...ひげのないすべすべした顔...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...ああいま春の夜の灯かげにちかくうれしくも屍蝋のからだを嗅ぎてもてあそぶやさしいくちびるに油をぬりつけ すべすべとした白い肢體をもてあそぶ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...蒼味(あをみ)がかつたすべすべした肌で...
林芙美子 「浮雲」
...すべすべしたなめらかな肌ざはりに神秘なものを感じてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...すべすべしたいい匂いの石鹸をなすりつけてあたしに手を洗わせると...
久生十蘭 「だいこん」
...すべすべしたアート紙に印刷された...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...髪はたいへんすべすべです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...快く暖まっている大理石の腰掛けのすべすべとした肌ざわり...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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