...足裏にふれる石ころはすべすべして...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...蒼白(あおじろ)くすべすべしていた...
梅崎春生 「桜島」
...すべすべした鉄のいたです...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...シルヴァーは帽子をそばの地面の上に投げ出していて、彼の暑気でてらてらしている、大きな、すべすべした、色白の顔は、哀願するように相手の男の顔に向けられていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...要は下駄を脱ぎ捨てて足袋の底に冷めたい廊下のすべすべした板を蹈(ふ)んだとき...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...周囲は高くて滑々(すべすべ)で登る事の出来ない塀にとりかこまれて...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...すべすべした紙幣がたしかにはいっていた...
豊島与志雄 「童貞」
...すべすべしてゐる床(ゆか)の上...
中原中也 「山羊の歌」
...「ああ極楽! 極楽!」すべすべと柔かい十子のふくらはぎに私の足がさわると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...三回すべすべしたたんすから滑り落ちたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...楕円形(たまごなり)の黒いすべすべしたものが山のように積まれてあった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ちょうどその日が日曜に当っていたのである――それから頬が本物の繻子(しゅす)のようにすべすべして光沢(つや)の出るまで丹念に顔を剃(あた)り...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...すべすべしているので...
堀辰雄 「美しい村」
...すべすべしたアート紙に印刷された...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...とてもすべすべして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...」「綺倆はどうだつたの、色白だに覺えてゐるが……」「色白やつた、すべすべやつた...
室生犀星 「命」
...それが足りない時には焼餅薔薇(やきもちばら)のすべすべした円い葉を...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...快く暖まっている大理石の腰掛けのすべすべとした肌ざわり...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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