...身をすててこそ楽しかりけれ――と禿筆に日頃の感懐を託した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...むかしのドルーイッド〔ケルト族の僧侶たち〕はかれらの樫の木をすててここで神に祈ったことであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...一も二もなくかの愛をすててこの孝を取るならんと思えり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...すててこはいりませんか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...滑稽噺とすててこに市井の麒麟児と歌われそめた三遊亭圓遊だった...
正岡容 「圓朝花火」
...高座で十八番の「すててこ」を踊るときのように...
正岡容 「圓朝花火」
...そのころ花やかな人気の巴渦すててこの円遊が掛持ちの人力車の上にも...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...中でもすててこをはやらせた鼻の圓遊は...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...すててこの合方早目に桃色の手拭い深く面体包んだ鶴枝の蛸は...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...落語家がすててこを踊ッている絵が描いてあるから...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...花ひらく恰好を二度(すなわちそれが瓜と茄子との花なのだろう!)やると同時にすててこの時のようなスポッスポッという音を同じく口で二度させて...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...すててこにあわせて踊る蛸入道は...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...そしてあとのすててこのところでぬぐ)...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...すててこになるといったような次第である...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...元すててこもへらへらも郭巨(かっきょ)の釜掘(かまほ)りも大方が即興舞踊に端を発したるものとはいえ...
正岡容 「寄席行燈」
...身をすててこそ浮ぶ瀬もあれ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その宗旨をすててころびました...
吉川英治 「江戸三国志」
...信仰をすててころばないところから...
吉川英治 「江戸三国志」
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