...すっぱりと切れて飛び...
海野十三 「千早館の迷路」
...何んとかして一つそれをすっぱりとやってみたくなりましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...すっぱりと見切りをつけてしまおうとする彼の腹が...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...島でのメンドクサイ悲しみはすっぱり捨てゝしまおうと私はキリのように冷い風をうけて遠く走る帆船をみました...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...すっぱりと手を切るから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...すっぱり告白(うちあけ)てくれ...
久生十蘭 「魔都」
...「真個に失敬な人だよ」つまらぬ心配をした事を全然(すっぱり)咄(はな)して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...本当に私は胸のうちがすっぱりとした位だった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...ご奉公からすっぱり引退すると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...神風や玉串(たまぐし)の葉をとりかざし内外(うちと)の宮に君をこそ祈れ (俊恵(しゅんえ))神祇(じんぎ)の歌といえば千代の八千代のと定文句(きまりもんく)を並ぶるが常なるにこの歌はすっぱりと言いはなしたるなかなかに神の御心にかなうべく覚え候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...かわいそうなドルス」親方はわたしの心配しきっていることをすっぱり言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...すっぱりおまえさんの気もしれたから...
三宅花圃 「藪の鶯」
...大きに有難う」すっぱりと...
吉川英治 「治郎吉格子」
...すっぱりと気軽うなって――さらば城内にある限りの酒瓶(さけがめ)をあけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...すべて垢(あか)一つない物にすっぱり着代えて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「さ、行こうぜ」「もう何にも、用事はねえかよ」「ああ、すっぱりと、用事はすんじまった...
吉川英治 「野槌の百」
...この機会にわしはすっぱりと剣を捨てた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もっと、すっぱりと、歯切れをよくしろよ、歯切れを』『じゃあ云います...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??