...これを厚く切って酢味噌で食べると、すっぱりとして、磯の香がして好ましいものであった...
青木正児 「九年母」
...斜(はすっ)かいに肩を突懸(つっか)けて...
泉鏡花 「婦系図」
...それも調べて下すったのですか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...すっかりどぎついゴムのにおいにまざってしまって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...あなたはあたしに百スー(五フラン)下すったわね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おやりなすったものとこう思うんだ」「滅多(めった)なことを言われる」兵馬は屹(きっ)となった...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分ですっかり手当をして下さったので...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...怨女の末期は手本が無いと言って居なすった」「――――」「幸い...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...すっかり元気を取り戻しました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...すっかり驚いてしまったようだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...すっかりふとってしまって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...気をつけてお出(い)でなすって」「御苦労さん」そこで駕籠にわかれて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...去年までの習慣で私はまだ二階で寝ているだろうと思って下に喋っていらしたのですって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そちらのは二十七日づけ下すったのが三十一日についています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「どうかなすったのですか...
山本周五郎 「桑の木物語」
...お約束なすったでしょう」「ウン...
夢野久作 「少女地獄」
...七郎ではないか」「七郎ですっ...
吉川英治 「親鸞」
...おまけにすっかりは食わない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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