...それは不幸にもすっかり当(あて)が外(はず)れてしまいました...
芥川龍之介 「温泉だより」
...そして見る見るうちに艇をすっかり包んでしまった...
海野十三 「火星探険」
...僕がうそをいっているんですって」と怪青年矢部は唇を曲げて笑い...
海野十三 「脳の中の麗人」
...眼をこすってみるのですが...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...これですっかりいいのだ! と彼は考えた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...「すっかり暖くなっちゃった...
豊島与志雄 「反抗」
...その刀をお買いなすって下さいませぬか」「わしに買えと言わしゃるか」「へえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...両国へおいでなすった方がお得でございましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...この化け物をすっかり追っ払ってしまいたくはなかったからだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...みんながすっかり寝しずまったのを見て...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...すっかり攫(さら)った形であった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...すっかり落葉してしまう森...
水野葉舟 「北国の人」
...けさは、私は妙に眼が充血して痛んで、すぐ仕事しようと勢こんでいたのに、多賀ちゃんを出してから、リンゴをすって、それをガーゼにつつんで昼まで両方の眼をひやしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...海がすっかりこおってしまいました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...――でもね」とかよはくすっと笑った...
山本周五郎 「風流太平記」
...彼は今すっからかんだ...
山本周五郎 「陽気な客」
...すっかり阿波の要心をゆるませ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...今夜お立ちですって...
吉川英治 「源頼朝」
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