...そのすたれた名譽を囘復しようとして謹直にしてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「のんし」と言ふ言葉は今はすたれた佐渡の言葉ださうです...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...去年よりすたれたり...
大町桂月 「東京の近郊」
...片原饅頭の名声がすたれたのに不思議はない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...この短篇小説のすたれた技法を復活させてやれと考えて...
太宰治 「十五年間」
...琴平の流行祠があつたが今はすたれた...
田山花袋 「日光」
...これも可なりすたれたが偉人の少年時代の尊い記念である...
土井晩翠 「野口英世博士の生家を訪ひて」
...あるいはモンマルトルやモンルージュのすたれた石坑の中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その流行のすたれた時...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...またおしやまな娘美登里(みどり)の住んでゐた大黒屋の寮なども大方このあたりのすたれた寺や...
永井荷風 「里の今昔」
...またおしゃまな娘美登里(みどり)の住んでいた大黒屋の寮なども大方このあたりのすたれた寺や...
永井荷風 「里の今昔」
...(二月三日)節分に豆を撒(ま)くは今もする人あれどそれすら大方はすたれたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...私は荒れすたれたやうな心の底から...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...キケロがそれがすたれた原因を見出すことに努めているのを見るからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの流儀はすたれた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すたれたりといへ...
吉川英治 「折々の記」
...荒れすたれた禁裡(きんり)の諸門をつくろうなど...
吉川英治 「黒田如水」
...見るからに荒れすたれた家で...
若山牧水 「木枯紀行」
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