...そりゃあ鯛や鱸(すずき)には大らかなうまさはあるが...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...鈴木三重吉(すずきみえきち)君自画の横顔の影法師が壁にはってあったこともある...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...浮世絵風俗画は鈴木春信(すずきはるのぶ)勝川春章(かつかわしゅんしょう)鳥居清長(とりいきよなが)より歌麿(うたまろ)春潮(しゅんちょう)栄之(えいし)豊国(とよくに)の如き寛政(かんせい)の諸名家に及び円熟の極度に達せし時...
永井荷風 「江戸芸術論」
...鈴木春信(すずきはるのぶ)の古き版画の色と線とから感じられるような...
永井荷風 「鐘の声」
...土井利位(どいとしつら)の『雪華図説(せっかずせつ)』と鈴木牧之(すずきぼくし)の『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』とを何とかして手に入れたいものと思って...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...小宮(こみや)先生の紹介で鈴木三重吉(すずきみえきち)氏の未亡人の方から...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...何のために鈴木藤十郎(すずきとうじゅうろう)君の名刺を後架まで持って行ったのかなおさら説明に苦しむ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...江戸に這入(はいっ)たらば堀留(ほりどめ)の鈴木(すずき)と云う船宿に清水が先へ行(いっ)て待(まっ)て居るから其処(そこ)へ来いと云う約束がしてある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その句行き/\てこゝに行き行く夏野かな朝霧や杭打つ音丁々たり帛を裂く琵琶の流れや秋の声釣り上げし鱸(すずき)の巨口玉や吐く三径の十歩に尽きて蓼(たで)の花冬籠り燈下に書すと書かれたり侘禅師(わびぜんじ)から鮭に白頭の吟を彫る秋風の呉人は知らじふぐと汁右三種類の外に春水や四条五条の橋の下の句は「春の水」ともあるべきを「橋の下」と同調になりて耳ざはりなれば「春水」とは置たるならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...本(もと)は芝(しば)の料理店鈴木(すずき)の倅(せがれ)定次郎(さだじろう)で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「鱸(すずき)を拾いに行くべえか」ある日...
山本周五郎 「お繁」
...なぜ松江(しょうこう)の鱸(すずき)をお取り寄せにならなかったか」と...
吉川英治 「三国志」
...松江の鱸(すずき)を鱠(なます)にして賞味するときには...
吉川英治 「三国志」
...「鯉(こい)か鱸(すずき)だろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...侍医(じい)の鈴木宗典(すずきそうてん)が...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...すずき、鯊(はぜ)にくろ鯛がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...うすずきかけて灰色の漁船の帆が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...他に鈴木知太郎(すずきともたろう)氏が『文学』に「枕草紙諸板本の本文の成立」を発表し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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