...台盤所(だいばんどころ)の雀(すずめ)になったと...
芥川龍之介 「俊寛」
...西に舂(うすず)きだすと日あしはどんどん歩みを早める...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...硯(すずり)を一枚...
泉鏡花 「婦系図」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...これも御持参の錫(すず)の銚子(ちょうし)を取り上げて云った...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...人にさそはれ夕凉(ゆうすずみ)に出(いづ)る時もわれのみは予(あらかじ)め夜露の肌を冒(おか)さん事を慮(おもんばか)りて気のきかぬメリヤスの襯衣(シャツ)を着込み常に足袋(たび)をはく...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...よい硯(すずり)などを取揃えてあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お職を張つてゐた薄墨(うすずみ)といふ太夫を親分御存じですかえ」「知らないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雀(すずめ)がしきりに飛びまわっているのは...
原民喜 「永遠のみどり」
...のぼせ上って前後の見境(みさかい)もなく親爺(おやじ)の懸硯(かけすずり)から盗みだして渡したが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...鍋島(なべしま)の浜と云う納涼(すずみ)の葭簀張(よしずばり)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その句行き/\てこゝに行き行く夏野かな朝霧や杭打つ音丁々たり帛を裂く琵琶の流れや秋の声釣り上げし鱸(すずき)の巨口玉や吐く三径の十歩に尽きて蓼(たで)の花冬籠り燈下に書すと書かれたり侘禅師(わびぜんじ)から鮭に白頭の吟を彫る秋風の呉人は知らじふぐと汁右三種類の外に春水や四条五条の橋の下の句は「春の水」ともあるべきを「橋の下」と同調になりて耳ざはりなれば「春水」とは置たるならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...つばがばたばたしてすずしい風が起りましたし...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...四疋(ひき)の蜂雀(はちすずめ)がいます...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...みすずは頭部が小さく...
山本周五郎 「あだこ」
...真に涼(すず)やかに身神をお休めになる閑(ひま)もないようにお見受け致されます...
吉川英治 「三国志」
...――従卒は命じられるまま文房具屋では、筆、墨、硯(すずり)、紙など買入れ、市場では蒸(む)した鶏一羽、酒一荷(か)を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...硯箱(すずりばこ)と料紙をそっちへ向けてにじり寄って行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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