...台所に行ってあとのすすぎ返しでもしておいで...
有島武郎 「或る女」
...それから水の上へ出ておすすぎになるときにもお二人の神さまがお生まれになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...爾に其美人驚きて立ち走り、いすすぎき...
高木敏雄 「比較神話学」
...洗足(すすぎ)の水を取らせようと...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...すすぎの盥(たらい)の中へつッたってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵は洗足(すすぎ)の盥(たらい)の中へ立ち上って驚き...
中里介山 「大菩薩峠」
...お洗足(すすぎ)を上げてください...
中里介山 「大菩薩峠」
...「扨(さて)はそらごとにあらじ、古郷(ふるさと)を出て三百里に及べば、かかる奇異のことにも逢ふ事ぞ、さらば宿り求めんとて、あなたこなた宿を請ひて、やうやう六十に余れる老婆と、二十四五ばかりなる男と住む家に宿りぬ」南渓子も、養軒子も、相当の学者でありましたが、とうとう鬼の出現説に降伏して、避難の宿りを求めることになったが、そこで、「足すすぎて、囲炉裏(ゐろり)によりて木賃の飯をたきたきも、又彼(か)の鬼のこと尋ぬれば、老婆恐れおののきて、何事かかき付くるやうにいふ、辺土の女、其言葉ひとしほに聞取りがたくて何事をいふとも知れず……」土地が変り、音が変るから、老婆の恐れおののいて物語る節が、二人の旅行家には、どうしても聞き取れないけれども、この老婆が一つ家の鬼婆の変形(へんぎょう)ではなく、善良にして質朴なる土民の老婆であることは確実ですから、旅行家の方で念をおしてたずねてみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人がかりで大騒ぎをして三十郎に足洗(すすぎ)をつかわせると...
久生十蘭 「生霊」
...すすぎに足をおとして...
本庄陸男 「石狩川」
...やはりツインコタの町はずれに住んですすぎ洗濯などをしている老婆があって...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...降りでてもすすぎ...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
...賃銀がやすすぎるとか云った時...
宮本百合子 「刻々」
...泳ぎ終ると下著をそれぞれにすすぎ...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...お楽(たのしみ)の央(なかば)に10895折々お手をお滌(すすぎ)なさる時...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...今すぐすすぎをとりますよ」心もここにないというようすで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...――洗足(すすぎ)ではない...
吉川英治 「親鸞」
...すすぎ盥(だらい)の前へ腰かけたのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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