...気分のすさんだ倉地も同じ葉子と同じ心で同じ事を求めていた...
有島武郎 「或る女」
...遠慮会釈もなく迅風(はやて)は山と野とをこめて吹きすさんだ...
有島武郎 「カインの末裔」
...どっか病的なすさんだ感じで...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...荒れすさんだ工場だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私は自分が下駄(げた)を引きずってすさんだ歩き方をしているのに気がついた...
太宰治 「斜陽」
...たいへん乱暴ですさんだものなのに...
太宰治 「斜陽」
...」とすさんだ口調で言い...
太宰治 「新釈諸国噺」
......
種田山頭火 「行乞記」
...妻の琴に合わせて吹きすさんだ思い出の楽器で...
徳田秋声 「縮図」
...あらくれすさんだ上海の生活から初めて人の世に立戻ったような気がするのだった...
豊島与志雄 「常識」
...すさんだ生活と気持が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もすさんだね...
牧逸馬 「舞馬」
...」榮一は妹の「實用會話集」に出てゐる日常の用語を久し振りで口すさんだが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...そういうすさんだ生活をして来た者の中には案外「世間知らず」な人間がいるものである...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼女はこれをますさんだけでなく...
山本周五郎 「季節のない街」
...すさんだ表情とを見せてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...雨風が烈しく吹きすさんだ...
吉川英治 「三国志」
...武田(たけだ)一族を狩(か)りつくすさんだんをするから...
吉川英治 「神州天馬侠」
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