...オレゴン松がすくすくと白波の激しくかみよせる岸べまで密生したバンクーバー島の低い山なみがそこにあった...
有島武郎 「或る女」
...古い森林の木がすくすくと天をついて立つ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...すくすくと山の形さあらわれて...
泉鏡花 「海異記」
...すくすくと衝立つてゐる...
薄田泣菫 「森の声」
...それだけ『青』という青年のすくすくと成長していった事を喜びます...
高浜虚子 「俳句への道」
......
武田祐吉 「古事記」
...すくすくと成長したが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...すくすくと幹が伸び...
豊島与志雄 「立札」
...大木の幹がすくすくと立って月の夜は闇よりも凄(すさま)じい...
中勘助 「島守」
...コートの向こうにすくすくとのびた楠と松の木立があり...
永井隆 「長崎の鐘」
...丈夫にすくすくと御成長になっているように拝せられた...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...すくすくと伸びて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...と、いうのは、気宇のすぐれた女ばかりをいうのではない、眉(まゆ)も、顔だちも、はれやかに、背丈(せたけ)などもすぐれて伸々(のびのび)として、若竹のように青やかに、すくすくと、かがみ女の型をぬけて、むしろ反身(そりみ)の立派な恰好(かっこう)であった...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...よしや木ちんの宿に蒲團はうすくとも...
樋口一葉 「琴の音」
...けれどこの苦しい忍耐の後で――私たちの心はすくすくと生長して行きませう...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...じゅんれいのたびをつづけつつこのよのさちはうすくとも主のしゅくふくをうけるならん...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...すくすくと大きくなって...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...おそらくは、名鶉とくらべて見るお心でもあるかと一同思っていると、忠秋は、すくと立って、『今日限り、この道楽はやめた...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??