...しかしそう透明(すきとお)ったものでもなかったように覚(おぼ)えて居(お)ります...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...金閣寺(きんかくじ)の庭園(ていえん)も数奇(すき)の限(かぎ)りを尽(つく)した...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...仮面の外(ほか)に何か透通(すきとお)る様な薄い黄金製の衣裳を着ていたらしいということであった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...今度は浴衣(ゆかた)に襷(たすき)を掛け...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分が始めてこの根本家を尋ねた時、妻君が頻(しき)りに、鋤(すき)、鍬(くは)等を洗つて居た田池(たねけ)――其周囲には河骨(かうほね)、撫子(なでしこ)などが美しくその婉(しを)らしい影を涵(ひた)して居た纔(わづ)か三尺四方に過ぎぬ田池の有つた事を...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...其處(そこ)には從來(これまで)隙間(すきま)のない程(ほど)穴(あな)が掘(ほ)られて...
長塚節 「土」
...欄干(らんかん)の隙間(すきま)から庭前(にわさき)の植込を頬杖(ほおづえ)に見下している...
夏目漱石 「虞美人草」
...新らしい土地のにほひがすきなのだ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...少し壁や柱にすき間が出来ると...
原民喜 「原爆回想」
...赤ぼけたる小菊二もと三もと枯芒(かれすすき)の下に霜を帯びて立てり...
正岡子規 「雲の日記」
...」すると向うのすすきの中から...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...そらのすすきの風にひるがえる中を...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ほそい襷(たすき)を片はずしに桶の輪のように脱(と)って手拭かけにだらりとかけた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...すきをみてドウランから這(は)いだすなんてことは...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...鎌(かま)や鋤(すき)や鍬(くわ)や鉈(なた)などを作らねばなりませんでした...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...しばしば屋根の萱や藁のわずかなすき間から出入りして...
柳田国男 「母の手毬歌」
...ここも芒(すすき)が一年増しに根を張って来て...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...お腹(なか)のすき加減といひ...
若松賎子 「鼻で鱒を釣つた話(実事)」
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