...二人が二人ながら見えすいた虚言(うそ)をよくもああしらじらしくいえたものだ...
有島武郎 「或る女」
...十二人の腹のすいた人々にでも充分である位の...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...見えすいた筋立らしい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...正午になると腹がすいたためである...
梅崎春生 「狂い凧」
...お腹(なか)がすいたろう」「あなたは...
海野十三 「四次元漂流」
...見えすいた嘘をいいながら...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...今日は――何よりも今日は腹がすいたのが身にこたへる...
薄田泣菫 「旋風」
...どうやら胸がすいたらしい...
種田山頭火 「其中日記」
...お茶漬を食べているじゃないか」「お腹がすいたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...福沢粋士にせよこの人にもせよ、見えすいた、そんな遊戯気分を繰返すのは、醒(さ)めた心には随分さびしいであろうが、それを嬉(うれ)しそうにしている貞奴をわたしは貞淑なものだと思った...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...助手たちがその窓を突き開けて、腹がすいた、となかへどなった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...生意氣(なまいき)らしう吸立(すいた)てた物(もの)なれど...
樋口一葉 「十三夜」
...そんな見えすいたアヤに眩(くら)まされるほど...
久生十蘭 「蝶の絵」
...お腹(なか)がすいたのです...
宮原晃一郎 「蛇いちご」
...電流はその部分を避けて流れやすいために余り目立つ現象は起こらないかも知れないが...
武者金吉 「地震なまず」
...久しぶりで胸がすいたぞ...
吉川英治 「三国志」
...しかし秀吉は酔態(すいたい)を眺めて...
吉川英治 「新書太閤記」
...なんだか胸がすいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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