...皆んなすいすいと消えて行くのです...
池谷信三郎 「橋」
...両岸の叢から蛍がすいすいと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ところどころに青空が見えたり河原の草のすいすいと伸びたのが覗(のぞ)いていたりして...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...すいすいと雪の上に残してをりますの...
辻村もと子 「早春箋」
...水のような風がすいすい吹き通った...
徳田秋声 「足迹」
...大きな翼を拡げて朝の陽光をすいすいと切っている...
豊島与志雄 「好人物」
...真直にすいすいと出ていた...
豊島与志雄 「土地」
...すいすいと伸び出してる草の芽を無心に掴み取りながら...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...ぶくぶくしたところに皺(しわ)がすいすいとよっている...
中勘助 「母の死」
...枯蓮(かれはす)の黄(き)な軸(じく)がすいすいと...
夏目漱石 「虞美人草」
...そして、すいすいと、宛ですべてが裏はらに變つて了つたやうな安らかな息が、お前の口を洩れて來た...
南部修太郎 「疑惑」
...紫色の煙草の烟をすいすいと消して行つた...
「修道院の秋」
...すいすいと伸びた菖蒲(しょうぶ)が...
長谷川時雨 「神田附木店」
...すいすいと流れて行く...
林芙美子 「浮雲」
...その水の面をすいすいと泳いでゐる一匹の兜蟲...
堀辰雄 「春日遲々」
...その上に漂っているさまざまな芥(あくた)の間をすいすいと水を切りながら泳いでいる小さな魚や昆虫を一人で見ているうちに...
堀辰雄 「幼年時代」
...風にふかれて すいすいすい...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...赤蜻蛉がすいすい現れて来ると...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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