...猛火は仁人(じんじん)と溌皮(はつぴ)とを分たず...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...こめかみがじんじんと痛み出して...
有島武郎 「或る女」
...背筋がじんじんしびれてきたものですから...
梅崎春生 「Sの背中」
...案外本気な口調だったぞ」頭や体がじんじんするのを感じながら...
梅崎春生 「狂い凧」
...横になるとじんじんと血が廻るのが判った...
梅崎春生 「狂い凧」
...やがて体中がじんじんと快よく熱くなり出した...
梅崎春生 「風宴」
...足の土ふまずがじんじんして厭な気持であった...
高浜虚子 「富士登山」
...じんじん熱くなって来て(この野郎...
直木三十五 「南国太平記」
...じんじん端折(ばしょ)りの頬冠(ほおかむ)りや...
夏目漱石 「草枕」
...いつまでもそこでじんじん熱く鳴っていた...
夏目漱石 「行人」
...仁人(じんじん)之(これ)を述べて以(もっ)て人(ひと)に勧(すす)む...
新渡戸稲造 「自警録」
...甚々端折(じんじんばしょ)りに長刀草履を穿いて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...先生は安心をしたようにじんじんばしょりをして二階へ上って行く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...先生は安心したようにじんじんばしょりして二階へ上って行く...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...志士(しし)仁人(じんじん)もまたかかる醜態を演じて...
福田英子 「妾の半生涯」
...耳の底が間断なくじんじんと振動してゐるので...
牧野信一 「創作生活にて」
...結城つむぎのじんじんばしょり...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...『霊枢』の如きも「不精則不正当人言亦人人異(せいならざればすなわちせいとうたらずじんげんまたじんじんことなる)」の文中...
森鴎外 「渋江抽斎」
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