...昔馴染(なじみ)の魔窟に出入して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...おなじみの子供たちの顔も見えます...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「すずの兵隊さん」
...この硯をみるたびに中島先生のご恩をしみじみと感じるのであります...
上村松園 「あのころ」
...けれども居士がしみじみと古白君の死を考えたのは秋帰京してその遺書を精読してからであった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...足音荒く馴染(なじみ)の茶屋から引上げた...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ようやく近頃になって漬物はうまいなあとしみじみ味うている...
種田山頭火 「漬物の味〔扉の言葉〕」
...今さらのように生きていることの喜びをしみじみと人の胸に吹き込むように思われた...
寺田寅彦 「庭の追憶」
...ちょうどその時お馴染(なじみ)の小女が向うから来てお辞儀をした...
徳田秋声 「仮装人物」
...可笑しな老人じみた顔付である...
豊島与志雄 「裸木」
...僕はしみじみ嬉しいという刺戟(しげき)を総身(そうしん)に受ける...
夏目漱石 「行人」
...お静が水茶屋に奉公している頃の顔馴染(かおなじみ)には相違ありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...くさ双紙(ぞうし)でおなじみになっている...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...夜はしみじみと更ける...
正岡子規 「墓」
...なじみふかいものではないのか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...お豊 (しみじみと)四十づらさげて...
三好十郎 「樹氷」
...支那(しな)の紙のじみな色をしたのへ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...脂肪のにじみ出る頬は赤く染っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しみじみと、別れてから、分かった...
吉川英治 「松のや露八」
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