...祖父(じじい)が釣(つり)をしていると...
池田輝方 「夜釣の怪」
...祖父(じじい)の背後(うしろ)へやって来たそうです...
池田輝方 「夜釣の怪」
...夜興引(よこひき)の爺(じじい)が穴一のばら銭(ぜに)を探すようだ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...としとってから妙な因業爺(いんごうじじい)になりかねない素質は少しあるらしいのである...
太宰治 「散華」
...」と農夫の身なりをした爺(じじい)が傍に立っていて笑いながら尋ねる...
太宰治 「竹青」
...頭を分けたやせぎすの二十四五の男と五十ぐらいの頭のはげた爺(じじい)とが何かせっせと書いていた...
田山花袋 「田舎教師」
...こらしてやれという爺(じじい)もあれば...
田山花袋 「田舎教師」
...ポール・セザンヌと名づけられた一人の田舎爺(いなかじじい)は世界の美術史の上の橋の袂である...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...ミーチャと同じようにあのイソップ爺(じじい)の血を流しかねない――つまり殺しかねない人間だと思ってるかい?」「何を言うのです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女のいわゆる「この気違い爺(じじい)」に一言の断わりもせずに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの訳のわからぬばか爺(じじい)を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ざまア見やがれ」「爺奴(じじいめ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...じじいから聞いたのだと申しますが...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...「人臭いぞ――路上にすがたがないのに、人臭いとは、いぶかしいな? ふうむ、さては物とり追剥(おいはぎ)のたぐいでも、この杜中に隠れておるかな?」そして、杖(つえ)で、大地を、トンと突くような響きがして、「これ、物蔭にうごめいているのは、何者じゃ? 姿を見せい! この界隈に、魑魅魍魎(ちみもうりょう)を住まわせぬことにしている、このじじいに、貴さまの、異形(いぎょう)をあらわすがよい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「知行献納か、ふん、そういう手で来たか、あのじじい、そういう手があったのか」――涌谷でこう云いだされますと、知行を献納すると云う向きが、ほかにも出て来ると存じますが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「百姓のじじいみたようだが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...祖父(じじい)の代から伝わった田地田畠(でんちでんぱた)を初め銀行の貯金...
夢野久作 「鉄鎚」
...するとそこの踏切番の爺(じじい)が通る人から聞いたことを伝えてくれた...
和辻哲郎 「地異印象記」
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