...自若(じじゃく)としてこういう返事をした...
芥川龍之介 「本所両国」
...ちっとも土地の様子を御存じじゃない...
泉鏡花 「婦系図」
...これは誤(あやま)りのない事實(じじつ)であるけれども...
今村明恒 「地震の話」
...彼の柴刈(しばか)りの爺(じじ)がために...
巌谷小波 「こがね丸」
...今や北海辺隅(へんぐう)に至る迄億兆斉(ひと)しく至仁(じじん)の皇沢(こうたく)に浴せざるものなし...
関寛 「関牧塲創業記事」
...いやな気がするもんでしょう? あれと同じじゃ...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...油の燃える音が頭の上でじじじと鳴りました...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...それらの書物を通して見た老子は妙にじじむさいばかりか...
寺田寅彦 「変った話」
...一日(いちじつ)島田はかつて爾汝(じじょ)の友であった唖々子とわたしとを新橋の一旗亭に招き...
永井荷風 「梅雨晴」
...大木の根方(ねがた)に爺(じじい)が一人腰をかけて釣道具に駄菓子やパンなどを売っている...
永井荷風 「日和下駄」
...あんまりじじむさい風も見せたくないよ...
永井荷風 「雪解」
...じじつ、それは現世の感覚を超越した、浄土(パラディ)の寂光ともいえるような瞑想的な感じをもっていた...
久生十蘭 「地底獣国」
...いつも行くところです」「いつも行くという場所は同じじゃないでしょう」「ええ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ところが事情(じじょう)がそういうわけでは...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「御存じじゃありませんか……どうか私を……もう私はなんにも……ああ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...だけど貴島のような人間も或る意味でグレハマになつた人間じやないかな? 道筋は違うがグレハマになつたという事では同じじやあないだろうか? その君達が貴島を目の敵にしていじめるのは...
三好十郎 「肌の匂い」
...何べんでも御馳走(ごちそう)をじじばばの処(ところ)へ持って来てくれる...
柳田国男 「こども風土記」
...自若(じじゃく)としてそういう容子...
吉川英治 「三国志」
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