...自分の内部の世界のすみからすみまでを照らし尽くすような気がしても...
寺田寅彦 「球根」
...一かかえある薪を炉の中で二把燃やし尽くすまでは帰らないと云うあきらめを持たせる事になって居た...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...吾らの世界もまた冷却し尽くすならば...
夏目漱石 「思い出す事など」
...再び恵みの暴雨が降り始めて人の焼死し尽くすを免れ得たり...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...時代の大勢を推し尽くすことは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この当面の難問をもっと十分に吟味し尽くすまでは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...暫時の間に無量の艱難(かんなん)を閲(けみ)し尽くす媒(なかだち)なりける...
森鴎外 「舞姫」
...何人も仏法究極の道理を葛藤なきまでに会得(えとく)し尽くすということはあり得ない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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