...豊かな髪の毛をとおして寒さがしんしんと頭の中にしみこむのが...
有島武郎 「或る女」
...しんしんと底も知らず澄み透(とお)った心がただ一つぎりぎりと死のほうに働いて行った...
有島武郎 「或る女」
...しんしんと雪はとめ度なく降り出して来た...
有島武郎 「カインの末裔」
...背骨がしんしんと痛み始めている...
梅崎春生 「狂い凧」
...頭がしんしんと痛かった...
梅崎春生 「桜島」
...身体がしんしんと冷えてくる...
豊島与志雄 「オランウータン」
...またしんしんと静まってしまう...
豊島与志雄 「霧の中」
...なんだかしんしんといやな気持になってゆくのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...手はしんしんとして疾患する...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...濱邊若ければその瞳(ひとみ)も悲しげにひとりはなれて砂丘を降りてゆく傾斜をすべるわが足の指にくづれし砂はしんしんと落ちきたる...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...四圍がしんしんとしているので...
林芙美子 「クララ」
...しんしんと四囲に湯茶の煮えるような音がする...
林芙美子 「新版 放浪記」
...しんしんと蝉は鳴いている...
林芙美子 「清貧の書」
...理屈も何もなくしんしんと僕は淋しい...
牧野信一 「露路の友」
...ただ眼(め)がしんしんと痛(いた)むのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...その底がどれほど深いかその奥(おく)に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずただ眼がしんしんと痛むのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...しんしんと庇を打っていた...
山本周五郎 「桑の木物語」
...骨(ほね)の髄(ずい)まで、しんしんと、痛い、だるい、精神がぼうっとする...
吉川英治 「野槌の百」
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