...ただ多少の見込みのありそうな一つの道を暗示するだけの意味でしるしたに過ぎない...
寺田寅彦 「火山の名について」
...衆鳥に威力まさりて天王の 310最も愛づる鷲をして休徴(しるし)となりてわが右に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...パトラッシュが回復したという確かなしるしに...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...ある静けさに邂逅したしるしである...
中井正一 「図書館に生きる道」
...刀鍛冶などの流れの末とでもいうしるしなのかどうか...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...特に異常な性質を持つてゐるといふ印(しるし)になる畸形(きけい)な點があるわけでもない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかしてこの序をしるしつつ...
三好達治 「朝菜集」
...神垣(かみがき)はしるしの杉(すぎ)もなきものをいかにまがへて折れる榊ぞ御息所はこう答えたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...我々の父たちの時代にあの二人のフィレンツェの修道者が示した信仰のしるしも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...約束(やくそく)のしるしに指きりをしました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「赤ずきん」
...おれはその証(しるし)にもと思って今筆を取っているのだ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その美は愛用する者への感謝のしるしである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そのしるしにはたいてい境の木...
柳田國男 「日本の伝説」
...」矢代は塩野へ感謝するしるしに軽く頭を下げてから...
横光利一 「旅愁」
...「その実証(しるし)を...
吉川英治 「私本太平記」
...残る唯一なるもの――すなわち主君尼子勝久の首級(しるし)まで...
吉川英治 「新書太閤記」
...御首級(みしるし)はやれぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そこが彼女の足が止った最期(さいご)の地であった墓標(しるし)かも知れない...
吉川英治 「日本名婦伝」
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