...かくてぞ人のくらいは類いなきしるしなるらん...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...老衰に向ふしるしだ――に落ちて行くのを苦しむ聲がしてゐるのを聽いた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...たつた一つのしるしでした...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...岩疊な顏に優しく溢れる血汐の喜びどこにも不健康のしるしは見られ無い力を出しすぎる位いくらでも笑ひつゞけてゐる小供と母の顏樂々とした笑ひの中に肉が躍り神々の喜びがゆらぐ肉體を精神が活氣づける...
千家元麿 「自分は見た」
...おしるしだけ金十銭也をいただいて...
太宰治 「春の盗賊」
...完成への不断の歩みのしるしが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...又凶變の徴(しるし)とて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「あいつらの仲間のなにかしるしのメダルにちがひない...
豊島与志雄 「シロ・クロ物語」
...」戦勝のしるしとして...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...彼らが天才であることの徴(しるし)でなくてなんであろうか?悟空(ごくう)...
中島敦 「悟浄歎異」
...あたしのことを考へてゐて下さる時――といふことのしるしとして...
牧野信一 「歌へる日まで」
...蝶々さん「白い星!アメリカの旗のしるしよあら!錨をおろしているわするとドーン...
三浦環 「お蝶夫人」
...幾何学的の図形を用いて家の識(しるし)としたこと...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...怒の意味を忘れてただ愛についてのみ語るということは今日の人間が無性格であるということのしるしである...
三木清 「人生論ノート」
...うれしく其を書きしるした...
宮本百合子 「五月の空」
...蓬莱(ほうらい)へ使いをやってただ証(しるし)の簪(かんざし)だけ得た帝は飽き足らなかったであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お花判(しるし)をいただいたら...
吉川英治 「私本太平記」
...しかも人々はこの殉死を忠誠のしるしとして進んでその選に入ろうとしたらしい...
和辻哲郎 「鎖国」
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