...偏(ひとえ)に御縁のごわりまする兆(しるし)でごわりまするな...
泉鏡花 「婦系図」
...そのもったいないお心持を忘(わす)れない印(しるし)に歌ったのでした...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...町の地図を三十銭で買って赤青の鉛筆で倒れ屋と安全な家との分布をしるして歩いてみた...
寺田寅彦 「時事雑感」
...そうでない空想との区別だけははっきりつけておいたほうが便利であろうと思ったからしるしておくだけである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...どれにも「雪」という名がしるしてあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...橋庵先生(きょうあんせんせい)」としるしてあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...聖十字架(クリス)の御標(みしるし)を以て...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...また青春の唯一(ゆいつ)の効果(しるし)だ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...印絆纒(しるしばんてん)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...しかし慈悲のこゝろを示す柔和(にうわ)な相の現はれるべき場所に優しい仁愛の印(しるし)はきれ/″\であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...また一ツの岩岬を廻りて彼大坂浦に來ると聞り(此間のこと皆我が日記中彼邊にて聞しをもてしるし置り...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...明年姚興(ようこう)果して来り女を献ず〉すなわち白兎は色皙の別嬪が来る瑞兆(しるし)で...
南方熊楠 「十二支考」
...名誉のしるしとする位である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...愛情親切の不足のしるしとされているので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...四年宿(としやど)年を迎える家のしるしとして...
柳田国男 「年中行事覚書」
...即日に殿より首級(しるし)を召されよう...
吉川英治 「篝火の女」
...ただ後日の証(しるし)に一札(いっさつ)お貰い申しておけば...
吉川英治 「剣難女難」
...一封の金を餞別(せんべつ)のしるしにと言って包んで出した...
吉川英治 「八寒道中」
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