...わが家(や)の古玩に乏しきは正に上(かみ)に記(しる)せるが如し...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...導(しるべ)にたてる年嵩(としかさ)のてだれの象の全身は「時」が噛みてし...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ぎりぎりぎりと金属のきしる音がして...
海野十三 「怪塔王」
...夫の体掻(か)きむしるように揺(ゆ)さ振(ぶ)りました...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...天皇が神を祭られるということは天皇が神に対する意味での人であることの明かなしるしである...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...あなたの新しい位のしるし」と...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...各自自分の塩塊にしるしをつけて...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...◎十月念八日、雪山しるす...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...何のしるしもありません」「大金が無くなったと聞いて近所の衆も祟りを恐れて寄り付かず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なにもかもみな生きているもののしるしばかりだった...
久生十蘭 「だいこん」
...たしか芥川は表題をいちいち書きしるし...
室生犀星 「芥川の原稿」
...最も彼のしるしを帯び...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...與謝野 寛しるす...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...「主従かための印(しるし)ばかりに」と...
吉川英治 「三国志」
...再拝して諸人の中へ退(さ)がったと誌(しる)してある...
吉川英治 「三国志」
...いやまぎれない菊水の旗幟(しるし)がすぐわかった...
吉川英治 「私本太平記」
...お父上! お父上!」ほとばしる激情(げきじょう)! われをわすれて駕籠の戸にすがりつき...
吉川英治 「神州天馬侠」
...松平家のお預人(あずけにん)の中に記(しる)されてあった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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