...魚を商売にする人(ふと)が暇さえあれば山さ突っぱしるだから怪体(けたい)だあてばさ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...芸なし、とは言うまい、ッて、お記念(かたみ)なり、しるしなりに、この舞扇を下さいました...
泉鏡花 「歌行燈」
...これはほんのおしるしだけでして...
江南文三 「相川おけさ」
...諺にも歌人はゐながら名所をしるといひますから...
田澤稲舟 「五大堂」
...それが験(しるし)があると云われている...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...小畑と優(ゆう)なる歌(うた)記(しる)さんと企(くわだ)てて綴(つづ)りたるが...
田山花袋 「田舎教師」
...撮影が終わると待ち兼ねていた銃口からいっせいに薄い無煙火薬の煙がほとばしる...
寺田寅彦 「空想日録」
...それを印(しるし)づけるものは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...右手(めて)に捧(ささ)ぐる袖の光をしるべに...
夏目漱石 「薤露行」
...棚板を爪で掻(か)きむしる音ががりがりと聞える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...深い屈従のしるしでしかありえず...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...俺が丈夫になれば何とかしるからよ...
本庄陸男 「白い壁」
...あたしのことを考へてゐて下さる時――といふことのしるしとして...
牧野信一 「歌へる日まで」
...地主ならば彼自らが自らの人徳を後世の村民に遺(のこ)すための象(しるし)として...
牧野信一 「ゼーロン」
...洗いざらしの印半纒(しるしばんてん)で作った長半纒を着...
山本周五郎 「花も刀も」
...むかしの案内記(あんないき)などにはかならず記(しる)していましめてあることだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それから――大鋸(おおのこぎり)二枚鎹(かすがい)六十本取鍵(とりかぎ)十六筋などとも誌(しる)してある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...道しるべの側へ腰を下ろした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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