...「そんな事……」岡はしょう事なしに腹を据(す)えたように割合にしゃんとした声でこういいながら...
有島武郎 「或る女」
...足腰はしゃんとした...
泉鏡花 「歌行燈」
...腰のしゃんとした...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...今ごろは世間並みのしゃんとした暮らしをしていらっしゃる筈の立派な青年を...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...この郡内で、しゃんとした、頭のある人間といったら、君と僕と、たった二人しきゃいなかったものだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...背の高い腰のしゃんとした人で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...首筋のしゃんとした...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...しゃんとした足取り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しゃんとした腰附きではあるが...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...腰のしゃんとしたみすぼらしい老婆が店の前にしゃがむと...
林芙美子 「新版 放浪記」
...腰のしゃんとしたみすぼらしい老婆が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...何がフリーダにしゃんとした態度をとらせたのだろうか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...これもなかなかしゃんとした小母さんと話しています...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
...しゃんとした理論の要求も要するにここのことですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...気持にちっともしゃんとした自前のところがなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しゃんとした社会的存在をつづけるものはありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小説をかいてゆく心のままで書いてゆけてそれがしゃんとした評論であるということは可能なことなのかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...からりしゃんとしたあいそづかし...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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