...短冊の方から顎(あご)でしゃくる...
泉鏡花 「薄紅梅」
...急いでしゃくると...
泉鏡花 「海異記」
...どうぞ」検事が頤(あご)をしゃくると...
海野十三 「蠅男」
...呑込み顔に顎(あご)をしゃくると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...狙われた物を出してやった方がいいよ」平次が顎(あご)をしゃくると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頬冠(ほおかむ)りをしたまま顎(あご)をしゃくるのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頭の上でも渡らなきゃ通れるわけはありません」喜太郎は平次のくどいのを馬鹿にしたようにひょいと廊下の方へ顎(あご)をしゃくるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しゃくるような調子でいって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...長い顎をしゃくるようにしながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...長い顎をしゃくる...
火野葦平 「花と龍」
...夢うつつで時たま手綱をしゃくるようにするだけで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お政が「彼方(あッち)へ」と顋(あご)でしゃくる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...浮田を別室へつれて行けとアゴをしゃくる)下士 は...
三好十郎 「その人を知らず」
...半助が子分一に無言で二人に顎をしゃくる...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それをかくせと頤をしゃくる...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...鼻であしらうのと腮でしゃくるのとは...
夢野久作 「鼻の表現」
...「吉祥房(きっしょうぼう)――」名だけ呼んで顎でしゃくる...
吉川英治 「剣難女難」
...一方へ顎(あご)をしゃくるなり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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