...「用はあるだろうさ」ふてぶてしく顎をしゃくった...
梅崎春生 「日の果て」
...言った人のむしゃくしゃした気持は私にもよく判った...
梅崎春生 「風宴」
...灼熱(しゃくねつ)の印度洋(インドよう)に抜けていた...
海野十三 「のろのろ砲弾の驚異」
...また目をくしゃくしゃさせ...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...郵便屋はすっかり狼狽し屈み腰になって女を抱きおこしながら雄太郎君へあちらを追え! と顎をしゃくってみせた...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...」と部屋の隅の大きい竹籠を顎(あご)でしゃくって見せて...
太宰治 「ろまん燈籠」
...母馬の乳をしゃぶりながらかんしゃくを起して親の足をぽんぽんける...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...一檐(いちえん)ノ彩錦斜陽ニ映ズルハ駝(たくだ)ノ芍薬(しゃくやく)ヲ売ルナリ...
永井荷風 「向嶋」
...その左右に帝釈天(たいしゃくてん)のような青白い穏かな面(かお)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...磁石(じしゃく)に吸いつけられる鉄片(てっぺん)の速度で...
夏目漱石 「行人」
...おぬい おッかさんは帝釈様(たいしゃくさま)へ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...猫も杓子(しゃくし)もキンシャまがいで押しているようです...
林芙美子 「着物雑考」
...しゃくるような調子でいって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...四谷谷(たに)町の陽あたりの悪い二間きりのボロ借家(しゃくや)に逼塞していた...
久生十蘭 「予言」
...「お稽古中お騒がせ申して――」「いやその御斟酌(しんしゃく)には及びませぬ...
山本周五郎 「松林蝙也」
...ばかな……」と呼延灼(こえんしゃく)は耳もかさず「――そんなわけはない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宗法(しゅうほう)でござれば……」天蓋の会釈(えしゃく)をして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...濡れた雑巾のようにくしゃくしゃになって死んで仕舞ったんです...
蘭郁二郎 「自殺」
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