...この場合葉子はつやにしみじみとした愛を感じた...
有島武郎 「或る女」
...私(わっし)にしみじみとした調子で云った時の面影が忘れられねえ!……睫毛(まつげ)にたまって...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...豪快ななかにしみじみとした人情味があり...
上村松園 「三人の師」
...澄んだしみじみとした安住の安らかさを...
橘外男 「仁王門」
...しみじみとしたようにお母さんの顔を見あげていた...
壺井栄 「大根の葉」
...むしろしみじみとした感情が湧いた...
外村繁 「澪標」
...しみじみとした眼をしながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今や単純なしみじみとした親しみとなった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてへんにしみじみとした夜だった...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...彼はしみじみとした涙と苛立った憤りとを...
豊島与志雄 「反抗」
...彼はしみじみとした調子で云った...
豊島与志雄 「反抗」
...冷やかではあるがしみじみとした朝日の光だった...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...しみじみとした爽かな光りだった...
豊島与志雄 「二つの途」
...しみじみとした調子で...
久生十蘭 「金狼」
...そして帰りにはしみじみとした気持になつて...
北條民雄 「癩院記録」
...高篤三の二友がそれぞれの時と所で心から慰め励ましてくれたしみじみとした友情を忘れられない...
正岡容 「小説 圓朝 あとがき」
...われわれはしみじみとした個人的な親しみを感じながら...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...我を没して風物自身のしみじみとした味を露出させる...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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