...そして吾輩は、君の覚悟と手腕に期待する」総監は、しみじみと、そういった...
海野十三 「第五氷河期」
...なにも書けなくなりますとしみじみとして言つてゐたので...
小穴隆一 「二つの繪」
...軍を抱きこむことの重要さをしみじみと感じさせられた...
高見順 「いやな感じ」
...妙にしみじみと哀れさがこたえた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...子供の時分からしみじみと味わって居た...
谷崎潤一郎 「秘密」
...以前にもましてしみじみと痛感させられたのであった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...何なら御遠慮なくおやすみなすッて」しみじみと耳傾(かたぶ)けし浪子は顔を上げつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...しみじみと馬の顔を眺めました...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...しみじみと判ってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...私には胸にしみじみとしみ透るものがあった...
中井正一 「国立国会図書館について」
...さうでなくても興味(きようみ)を持(も)つて居(ゐ)る一同(どう)の耳(みゝ)にしみじみと響(ひゞ)いた...
長塚節 「土」
...久々で二人はしみじみと唇を噛(か)み合はせてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...壁に貼りつけられた地図をしみじみと眺める...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...旅びとがおまへの雪のふつてゐる姿をどこか平原の一角から振りかへつてしみじみと見入ることができるまで...
堀辰雄 「辛夷の花」
...僕はしみじみと、愛し合ふことは、結局、苦しめ合ふことであるのを感じた...
堀辰雄 「死の素描」
...酒や煙草を飲まなかったことの幸福を今しみじみとよろこんでいる...
牧野富太郎 「植物記」
...おれは一々しみじみと味わった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...私はパデレフスキーの偉大さをしみじみと感じ...
三浦環 「お蝶夫人」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??