...わたしたちの再会はまことにしみじみとしたものだった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...空虚な周囲の寂しさがしみじみ情なく感じられた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...しみじみそのことばに...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...秋のわびしさをしみじみと身に感ずるものはない...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...しみじみ嘆声を放たずにはいられなかったのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...よわい五十に近くなるとただでも秋のうらがなしさが若いころには想像もしなかった不思議な力で迫ってきて葛(くず)の葉の風にそよぐのを見てさえ身にしみじみとこたえるものがあるのをどうにも振りおとしきれないのに...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...しみじみした調子で...
徳田秋声 「足迹」
...お庄はしみじみした話もしずに...
徳田秋声 「足迹」
...しみじみと泣きました...
豊島与志雄 「画舫」
...」としみじみ語っていて...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...沁々(しみじみ)とこう言うのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取り乱して泣いた里子のしみじみした姿だけが...
林芙美子 「瀑布」
...あたり一帯の風景を私はしみじみと見入りだしていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...下からしみじみ見あげる自然木の垂木(たるき)や小枝の木舞(こま)いはひどく馴染(なじ)みのないものであった...
本庄陸男 「石狩川」
...わたしはまるっきり独(ひと)りぼっちであることをしみじみ感じた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...しみじみと二人でお話したときでも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...たった一人残されたその時十一の娘のお久美さんをどうしても自分の方へ引きとらなければならない事は染々(しみじみ)とお駒の在世をのぞませた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...私はしみじみその点敬服しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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