...木村……木村からもしぼり上げろ...
有島武郎 「或る女」
...これこの時にあたりデンマークの愛国者がその脳漿(のうしょう)を絞(しぼ)って考えし問題でありました...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...とにかく助手の小山すみれを絞(しぼ)ってみれば何か出て来やしないか――ぐらいの予想しか持っていなかった...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...まだ/\衣をしぼる心もなかるべし...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...死亡(しぼう)の数(すう)も...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...半分黒くなって枯れしぼんだのもある...
寺田寅彦 「備忘録」
...彼女はあらゆる悲しみと淋しさをしぼり出して...
豊島与志雄 「文学以前」
...胸をしぼるがごとく...
永井隆 「この子を残して」
...あたしは鹿(か)の子(こ)絞(しぼ)りの紐(ひも)を首の後(うしろ)でチョキンと結んで...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...もし搾(しぼ)ろうとするならば...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...全力を振りしぼって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...訝(いぶか)しく首を傾け悲しみに溢(あふ)れた喉を振り搾(しぼ)って...
牧野信一 「ゼーロン」
...実にも物凄い男女の声色を振りしぼつてゐた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...いずれも後に一方口が開けて水を搾(しぼ)った昔の沼沢である...
柳田國男 「地名の研究」
...しかしぼくは、日本の舊上流や智識層には、うぬぼれていない...
吉川英治 「折々の記」
...畢生(ひっせい)の弁舌と智をしぼって...
吉川英治 「三国志」
...筆が渇(かわ)けば指の血を絞(しぼ)って……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...悲鳴や呻きを作る機械――血や肉をしぼる拷問(ごうもん)道具の...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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