...しかもしぶとい声で純次がこう答えた...
有島武郎 「星座」
...「よし、しぶといあまめ、こうして浮上らせてくれるぞ」野蛮な刑事がいきなり手を伸ばして、竹筒の切口を押えた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「なかなかしぶとい奴だな...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「しぶとい人ったらありゃしないよ...
田中貢太郎 「蟇の血」
...「しぶとい奴だ」鬼卒達は無理にその手を引き放そうとした...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...「なかなかしぶとい奴(やつ)だ」とも一人の男が言いました...
豊島与志雄 「正覚坊」
...しぶといという観念だけがあらゆる注意の焦点になって来た...
夏目漱石 「道草」
...「さてもしぶとい」赤崎才市は...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...「存じません」「しぶとい女だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小判を何處から出した、それを言つて貰はうか」「臍(へそ)くりですよ、親分さん」「えツ、しぶとい女だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「しぶとい女でね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ泣いてンのかい?」「…………」「しぶとい子供だねえ...
林芙美子 「泣虫小僧」
...花までしぶといと呆れていると...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...あのドイツ人のしぶとい我慢づよさなどは物の数ではなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しぶとい粘着さとを彼は温和な容貌の下に秘めていた彼は南方の代表的なボルセヴイキの一つの型だった私は彼と同じ空色の軒の下に暮して牢獄の窓から窓に...
槇村浩 「同志古味峯次郎」
...しぶとい奴だな...
森鴎外 「最後の一句」
...しぶといやつだな...
森鴎外 「最後の一句」
...それとも誰か怪しい者がこの家(うち)を狙っている証拠でもありますか」「……………」「ハッキリ返事をなさい」「ハイ……ハ……ハイ……」「あると言うのですか」「……………」「あなたは……どうしてソンナにしぶといのですか」そういううちにマダムの背後(うしろ)に隠れていた白い肉付きのいい右手が前に出て来た...
夢野久作 「継子」
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