...風の声も浪の水沫(しぶき)も...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...こういう広間のいくつかあるなかの、いちばんの大広間のまんなかに、大きな噴水がふきだしていて、そのしぶきは、ガラスの円天井(まるてんじょう)まで上がっていましたが、その天井からは、お日さまがさしこんで、噴水の水と大水盤(すいばん)のなかにういている、うつくしい水草の上にきらきらしていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...「※(しぶき)がかかる...
泉鏡花 「悪獣篇」
...頭の上の木の梢から癇高い声が水の飛沫(しぶき)のやうに光りかがやきながら...
薄田泣菫 「独楽園」
...浪のしぶきをじっと見つめて居ると...
太宰治 「花燭」
...脚下遥(はる)かの岩に砕くる数丈の飛沫(しぶき)は...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それでも其邊は一面の血飛沫(ちしぶき)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...霧のようなしぶきが車室にはいる...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...しぶきが彼らを包んでときどき見えなくした...
本庄陸男 「石狩川」
...同じ光に見える音のない小噴水の水しぶきを柔らかく照した...
松永延造 「職工と微笑」
...飛沫(しぶき)を蹴上げて天馬空(くう)を駛(はし)るが如く...
夢野久作 「名娼満月」
...しぶきをあげながら...
吉川英治 「黒田如水」
...また汚水のしぶきと共に...
吉川英治 「新書太閤記」
...あたりの残雪は黒い飛沫(しぶき)となって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飛沫(しぶき)に旭光(きょっこう)が映(さ)して...
吉川英治 「源頼朝」
...飛沫(しぶき)が立った...
吉川英治 「無宿人国記」
...さっとしぶきを上げて...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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