...溺器(しびん)を室の片隅に持運んで来た...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...洗い清められた溺器(しびん)の肌には...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...溲瓶(しびん)を洗いに行っていた波子が...
高見順 「いやな感じ」
...蒲団の裾の方に尿瓶(しびん)が置いてあるが...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...溲瓶(しびん)を当ててみるが排尿しない...
谷崎潤一郎 「鍵」
...「婆さんどもまでが溲瓶(しびん)のものをわれわれの頭上にぶちまけるようになっては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...尿瓶(しびん)を置いて...
直木三十五 「死までを語る」
...十二月早々(そうそう)引越貧乏(ひっこしびんぼう)もしたくないからね……...
永井荷風 「ひかげの花」
...また口(くち)のついたしびんのような形(かたち)をしたものもありますが...
濱田青陵 「博物館」
...床の上には古新聞や尿瓶(しびん)や缶詰の空缶や金盥……その他...
久生十蘭 「金狼」
...日本人は寝屋の内に尿瓶(しびん)を置きてこれに小便を貯(たくわ)え...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...尿はしびん、大便も上向いたまゝ便器にとる、空中へウンコする気持、西洋便所より上のものがあった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「花瓶」のお国者の侍がしびん片手に得意満面...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...溲瓶(しびん)を呼ぶ...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...二個のしびんに代るがわる立ち対い...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...奥テル子は用意してきた小型のしびんの包みを下ろして...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...尿瓶(しびん)ぐらいの事なら...
夢野久作 「一足お先に」
...ではあなたはどなたですか」「河南の掾史閔貢(えんしびんこう)という者だが...
吉川英治 「三国志」
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