...しのびこみました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...」いたずらものの一休(いっきゅう)さんは したなめずりを して おしょうさまの へやに しのびこんで いきました...
五十公野清一 「一休さん」
...ぼくはデパートをそっとしのびでると...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...どんなところへだって、しのびこむよ...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...怪物が家の中にしのびこんだとわかると...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...西洋館にしのびこむ方法を...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...京水と相目(あひもく)して笑(わらひ)をしのびつゝ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かゞやく青葉・死がせまつてくる炎天・死をまへにして涼しい風・風鈴の鳴るさへ死はしのびよる・ふと死の誘惑が星がまたたく・死のすがたのまざまざ見えて天の川・傷(キズ)が癒えゆく秋めいた風となつて吹く・おもひおくことはないゆふべ芋の葉ひらひら・草によこたはる胸ふかく何か巣くうて鳴くやうな・雨にうたれてよみがへつたか人も草も八月十五日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...東海道の道筋を微行(しのび)といったようないでたちで...
中里介山 「大菩薩峠」
...笛の音のする里へ行かうよ俥に乘つてはしつて行くとき野も 山も ばうばうとして霞んでみえる柳は風にふきながされ燕も 歌も ひよ鳥も かすみの中に消えさるああ 俥のはしる轍(わだち)を透してふしぎな ばうばくたる景色を行手にみるその風光は遠くひらいてさびしく憂鬱な笛の音を吹き鳴らすひとのしのびて耐へがたい情緒である...
萩原朔太郎 「青猫」
...如何(いか)にもしのびぬ思(おも)ひあり...
樋口一葉 「われから」
...細作(しのび)のものではありません...
吉川英治 「三国志」
...見るにしのびないとはいわなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...この躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)の館(たち)にしのびこんだ竹童であった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「何のお微行(しのび)であろ」誰も訊く...
吉川英治 「新書太閤記」
...帰ってきた細作(しのび)の報をきいて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...甘いにおいもしのび込む――「むむむ……」昼間は托鉢(たくはつ)のために...
吉川英治 「親鸞」
...文左衛門をめぐる俳諧師や画家などと微行(しのび)であそびに行かれた先で...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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