...黎明(しののめ)の光が漸く障子に仄(ほの)めいた許(ばか)りの頃...
石川啄木 「足跡」
...東雲(しののめ)の朝帰りに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...第六章 花春の東雲(しののめ)のふるえる薄明に...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...しののめ時のつめたいすがすがしい大気と...
薄田泣菫 「独楽園」
...真黒い森の背(うしろ)ぽうっと東雲(しののめ)に上る夕月...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...女の名は東雲(しののめ)とあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬が行った時に東雲(しののめ)にはほかの客があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...しののめの、よるの海にて汽笛鳴る――心よ、起きよ目を覚ませ...
中原中也 「一つの境涯」
...しののめの、よるの海にて汽笛鳴る...
中原中也 「一つの境涯」
...東雲(しののめ)に跨(またが)って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事で宥(なだ)められる「東雲(しののめ)」でなかったのか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前は折を狙って『東雲(しののめ)』の耳に水を入れ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...汽車が山道をゆくときみづいろの窓によりかかりてわれひとりうれしきことをおもはむ五月の朝のしののめうら若草のもえいづる心まかせに...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...辛(かろ)うじて東雲(しののめ)新聞社に入る...
福田英子 「妾の半生涯」
......
三好達治 「朝菜集」
...つれなさを恨みもはてぬしののめにとりあへぬまで驚かすらんあわただしい心持ちで源氏はこうささやいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そとに薄い雪がしののめのやうな景色のなかでふつてゐた...
室生犀星 「京洛日記」
...わずかに東天(しののめ)の空が紅い...
吉川英治 「三国志」
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