...われは心づかでありしなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...みしみしなります...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「モミの木」
...慥(たしか)に糸女(いとめ)にて釣りしなり...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...筆を執りて文を草することも出来しなり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...余が愛するものは死せざりしなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...舟よりはましなりと思ふにすぎざるべし...
大町桂月 「常磐の山水」
...泥水と腐草とは舟を妨げる事ありしなり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...死は决して人間に来る可からざりしなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...きょうは歴史談など面白く読み居る最中に医師は来りしなり...
高浜虚子 「子規居士と余」
...既に眉端(びたん)に迫り来(きた)りしなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...止(や)むを得ずここに至りしなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...暫(しば)しなりとも広漠な野性に返してもらいたいがために焦(あせ)っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...一身の有様を明らかにして後日の方向を立つるものは智徳事業の棚卸しなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...それらをば余の考の中へ入れざりしなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...先王ルウドヰヒ第一世がこの凱旋門(がいせんもん)に据(す)ゑさせしなりといふ...
森鴎外 「うたかたの記」
...ここは農夫の客に占(し)められたりしがようやく明(あ)きしなり...
森鴎外 「みちの記」
...彼の息絶えなんとする命を引伸しつつありしなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――ただならぬ御苦戦の折、しばしなりと、勤めを欠き、何かと御用も怠っておりましたが、向後(こうご)はお心安く思し召しくださりますように」いつものように静かな沈重な物腰である...
吉川英治 「新書太閤記」
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