...余が愛するものは死せざりしなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...余も教会にありし間(うち)は余の教会外の人を議するにあたってかくありしなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...之によりて山名の起原を説明するに至りしなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...其悪(にくし)みふかゝりしなりと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...願くはしばしなりとも抱き合ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...助長する動線たりしなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...心を他に転ぜしなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...今日(こんにち)の批評眼を以てこれを見ればこは彼に取りてはかへつて幸福なりしなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...去年の夏帝国劇塲にて旧作三柏葉樹頭夜嵐興行中始めて相識りしなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...およしなりますか?」良子は...
中原中也 「良子」
...お醫者の胸倉を掴むやうにして訊きますと、今のところはつきりした事は言はれないが、夜中に誰も氣が付かないやうにそつと起き出して、病人の部屋に忍んで行き、その病人の湯呑なり、水差しなり、又は朝起きて直ぐ呑む煎藥(せんやく)なりに、毒藥を投り込む者があるに相違ない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その後刑場へつれて行きしなり」...
服部之総 「せいばい」
...聊(いささ)かながらかかる業(わざ)をも習い覚えしなりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...自教を張らんがために一切神林を伐り尽せしなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...西洋に於ける斯学の真訣未だ全く伝らざるに由来せしなりとぞ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これ彼が第一の書(ふみ)のあらましなり...
森鴎外 「舞姫」
...妹さてはよきところをのみおのれにくれしなりけりと思い...
柳田国男 「遠野物語」
...田口卯吉なる名は早く既に明治十二三年の交に於て天下に重かりしなり...
山路愛山 「明治文学史」
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