...蔀(しとみ)めきたる卍字(まんじ)の障子を上げたる趣...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...朝から蔀(しとみ)を下ろして...
泉鏡花 「婦系図」
...お春の一存で国道の菱富(ひしとみ)から料理を取り寄せ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...近くは雨をみざる兆なり抱かばやと没日のあけのゆゝしきに手圓(たなまど)さゝげ立ちにけるかも渚をとほく北にあたりて葦茂りて草もおひたれば行きて探りみんとおもへどこのあたり嘗てなでしこをみずといひにければおしなべて撫子欲しとみえもせぬ顔は憂へず皆たそがれぬ構内にレールを敷きたるは濱へゆくみちなり...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...一体どうした事だ」「ああ蔀(しとみ)の旦那...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「窓の上の欄間(らんま)の蔀(しとみ)が外からでも開くだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蔀(しとみ)の間に血が付いたところはないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「窓の上の欄間の蔀(しとみ)が外からでも開くだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出窓の蔀(しとみ)をあけに行くと...
久生十蘭 「奥の海」
...蔀(しとみ)明かりに...
吉川英治 「私本太平記」
...蔀(しとみ)の格子戸や薪(たきぎ)を積んで...
吉川英治 「私本太平記」
...そしてそこらの蔀(しとみ)にも柱にも欄にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉は蔀(しとみ)の下で...
吉川英治 「新書太閤記」
...矮虎危うしとみて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこの蔀(しとみ)を上げてみい...
吉川英治 「親鸞」
...潮除(しおよ)けの蔀(しとみ)をめぐらした胴の間へ埋(うず)まった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...薄暗い質屋庫(しちやぐら)にひっ付いている蔀(しとみ)障子を開けて...
吉川英治 「春の雁」
...灯がついたばかりの店の蔀障子(しとみしょうじ)が開いた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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