...からだ全体がしびれるようにしゃちこばって冷や汗が額にも手にもしとどに流れた...
有島武郎 「或る女」
...すぐさま手まねで押しとどめて...
海野十三 「太平洋魔城」
...小木の枝(え)に鵐(しとど)竦(すく)みて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...上人が強いておしとどめ...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...彼は猛(たけ)り狂う人々を押しとどめようとするもののように...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...道をいそげばしとど汗に成りて目にも口にもながれいるをはんけちもておしぬぐひ/\して――とあるのにもその生活の一片が見られる...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...これは比べものにも何にもならない夏草しとど露めきて百花乱るる荒漠千里の大高原に...
正岡容 「小説 圓朝」
...露月はかたわらからあわただしく押しとどめて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...べつに批難したり押しとどめたりすべき事がらでは無い...
三好十郎 「恐怖の季節」
...自分を押しとどめにかかっている双葉と三平の肩越しに飛上るようにして...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
......
三好達治 「故郷の花」
...何時までも残しとどめるということである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雨、しとど降る...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...いやと抑しとどめて...
吉川英治 「剣の四君子」
...馬は馬体を濡れ紙のように汗でしとどにしても...
吉川英治 「三国志」
...彼の為に大汗をしとどにかいた者が皆...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...しとどに夜露が綴(つづ)っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...肺が虚脱する恐怖すら太陽と空の下の正常な外世界に至るまでは我々の足を押しとどめなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??