...洞穴(ほらあな)の奥にしつらえた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...展覧会場の一隅にしつらえた「登山必要品」の中には...
石川欣一 「可愛い山」
...十人の草刈りは堂の左手の後に十子堂をしつらえて祭られました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そこにはこれと云う特別なしつらえがあるのではない...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...大和中納言秀俊卿が道の傍に御茶屋をしつらえて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...三の谷の奥に新たにしつらえた御殿に押し籠められていたので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...哀れにも痛みのためにしつらえられた感覚の殻...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...そこにしつらえてある夜のものに埋もれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしてやぐらの上を直ちに机にしつらえて...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...念入りにしつらえて納めるものであったようだ...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...すると階下全体が工場になっていて二階が職人の部屋にしつらえられている其処へ彼女を引き上げて...
細井和喜蔵 「女給」
...右翼の客間は魅力的な紅白のしつらえだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...店舗の内部中央に釜場をしつらえそこへ流し場もつけ...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...わざと細流をしつらえるより幽寂新鮮味は数倍するであろう...
室生犀星 「庭をつくる人」
...艫(とも)の一端にしつらえた...
吉川英治 「私本太平記」
...船中に囲いをしつらえて薬を煮...
吉川英治 「新書太閤記」
...京都の御所をしつらえたり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あす祭壇のしつらえられる教会だと...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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