...」と袖で胸へしっかと抱いて...
泉鏡花 「歌行燈」
...しっかとその処へ据直す...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...そこに挟んであるはずの蟇口をさらにしっかと挟みかえようとすると...
犬田卯 「錦紗」
...漂流(ひょうりゅう)帆村は、しっかと、板切につかまって、波のまにまに、どこまでも、漂流していった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ブラウンは問題の小型の金製(きんせい)の本をしっかと携えていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...白木綿(しろもめん)もてしっかと腹部を巻けるもあり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...口を手拭(てぬぐい)でしっかと結(ゆわ)えてもムーンと鼻の穴から...
徳永直 「工場新聞」
...ヴェリチャーニノフはしっかとその肘を捉えて引とめた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そのあとをしっかと紐(ひも)で結(ゆ)わえました...
豊島与志雄 「お山の爺さん」
...かかる風潮によって益々しっかと根を張るべきである...
豊島与志雄 「作品の倫理的批評」
...しっかとしがみつきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しっかと掌を当てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...帰ろうとしっかと心をきめていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...しっかと巻いた髪毛を見下ろしていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...奴らの企みをしっかと握っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ちっとも意味のなさすぎる文句が!まず蒲団を畳んで子供のようにしっかとかかえる...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...ペルシアの一貴族としっかと組み合っているところに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いまや二人の間にしっかとその姿をあらわしたのである...
山本周五郎 「新潮記」
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