...したたかに詫びて...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...頭をしたたかに打たれたので...
海野十三 「火星兵団」
...彼はお尻(しり)をしたたかにぶっつけ...
海野十三 「少年探偵長」
...僕もしたたかに酔ったようであった...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...したたかに感じ入らざるを得なかったのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...到底断ち切ることのできないある因縁をしたたかに感じさせられたのであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...したたかに食われていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...したたかに濡れているのが見付かったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...したたかに音松の頬に鳴りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...したたかに尻餅を突いて了(しま)ったのです...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...この寒空にしたたかに汗をかき...
久生十蘭 「魔都」
...ところが、その何度目かに、送風パイプの根にしゃがんでいると、背後から、したたかに、頭のてっぺんを殴られた...
火野葦平 「花と龍」
...かれアッタロスはパウサニアスにしたたかに酒をのましたので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...したたかに尻餅はつくし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...“玉壺春(ぎょっこしゅん)”やら金鱗(きんりん)の鯉やらで、ゆうべもあれで、したたかに飲み、そして食べてもいたのだろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...したたかに飲(や)りまするぞ...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...したたかに投げつけられたときの腰の挫骨(ざこつ)が...
吉川英治 「松のや露八」
...繁山の岬のかげの八十島(やそしま)をしまづたひゆく小舟ひさしきしたたかにわれに喰はせよ名にし負ふ熊野が浦はいま鰹時むさぼりて腹な破りそ大ぎりのこれの鰹の限りは無けむ琴彈の濱の松かぜ斷えぬると見れば沖邊を雨のゆくなり山や海の事ばかり書いてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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