...ほんたうに久しぶりに田園のしづけさしたしさを味はつた...
種田山頭火 「行乞記」
...人間のしたしさよさを感じないではゐられない...
種田山頭火 「行乞記」
...一本二銭の水仙が三輪開いた、日本水仙は全く日本的な草花だと思ふ、花も葉も匂ひも、すべてが単純で清楚で気品が高い、しとやかさ、したしさ、そしてうるはしさを持つてゐる、私の最も好きな草花の一つである...
種田山頭火 「行乞記」
...広告文字が夕日にういて逢へてよかつた岩からの風に・水瓜したゝるしたしさよ(樹明居)別れる星がすべる・ふけて雨すこしおちた星あかりをあふれくる水をすくふ八月二日朝から酒(壁のつくろひは泥だといふがまつたくその通りだ)...
種田山頭火 「行乞記」
...裸体と裸体とのしたしさは夏が...
種田山頭火 「行乞記」
...・松風のみちがみちびいて大師堂・夏めいた雨がそゝぐや木の実の青さや雨音のしたしさの酔うてくるこれからどこをあるかう雨がふりだしたずんぶりぬれて青葉のわたし室積松原の宿木賃料 三十銭米五合 十一銭中ノ上といふところ...
種田山頭火 「行乞記」
...土を耕やして大根を播いた、土のなつかしさ、したしさ、あたゝかさ、やはらかさ、やすけさ、しづけさ...
種田山頭火 「其中日記」
...の句と共に句賛の三句とする)・露のしたゝるしたしさにひたる・別れて遠い秋となつた朝から百舌鳥のなきしきる枝は枯れてゐるけさはほどよい起床だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...あのあつい粥をふき/\すゝりあふところにはしたしさそのものが湯気のやうにたちのぼるやうだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...・山はひそかな朝の雨ふるくちなしの花・子供が駈けてきて筍(カツポウ)によきりと抜いたぞ赤い花や白い花や梅雨あがり降つて降つていつせいに田植はじまつた・花さげてくる蝶々ついてくる石鴨荘即事草山のしたしさは鶯のなくしきり(改作再録)・酔へばはだしで歩けばふるさと・さみだるるやはだしになりたい子がはだしとなつて・なんとよい月のきりぎりす・はだかで筍ほきとぬく・竹にしたい竹の子がうれしい雨六月廿七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...若竹のすなほさ、のびやかさ、したしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...おちるは竹の皮・いつもの豆腐でみんなはだかで蝉なくやヤツコよう冷えてゐるしたしさははだかでたべるヤツコ・風はうらからさかなはヤツコで・金借ることの手紙を書いて草の花・朝蝉...
種田山頭火 「其中日記」
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種田山頭火 「草木塔」
...若葉のうつくしさ、雀のしたしさ...
種田山頭火 「旅日記」
...若水居のしたしさ...
種田山頭火 「旅日記」
...家庭の朝の空気のしたしさ...
種田山頭火 「旅日記」
...軽い冗談(じょうだん)のやりとりをするしたしさは...
室生犀星 「生涯の垣根」
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若山牧水 「樹木とその葉」
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