...水兵や機関兵の上陸したがる心もちは彼にもはっきりわかっていた...
芥川龍之介 「三つの窓」
...よく反對したがるからねえ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...泡鳴氏は大変人を後輩あつかひにしたがる人です...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...しかしそういうことは人がとかく真偽をたしかめずにただいい触らしたがる口上の一つである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...たいてい自分の地位やら財産やらをほのめかしたがるものらしいが...
太宰治 「佳日」
...何かというと此の次女に勲章を贈呈したがるのである...
太宰治 「ろまん燈籠」
...本が売れるから本屋が出したがるというようなものではない...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...親しくしている連中を嘲笑したがる傾向の生ずることのあったことを記憶している...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...本人もえてして賢こぶった振舞いをしたがるものだが...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...いやに切口上で遊び人づきあいをしたがるけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...人を見おろしたがるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...面(かお)で芝居をしたがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し目をはなせば一揆を起したがるのが百姓だ――ことに近来は...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝から晩まで彼を味方にしたがる御常よりも...
夏目漱石 「道草」
...悪意のない軽蔑の眼で彼を見物したがるのだ...
牧野信一 「明るく・暗く」
...加けに此方の非ばかりを鳴したがる意地悪るな連中……...
牧野信一 「毒気」
...それに何事も一人で考えて、一人でしたがる...
森鴎外 「阿部一族」
...左馬介の湖水渡しを否定したがる史家心理には...
吉川英治 「新書太閤記」
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